介護のいま

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「何の為にやっているのか」

ある地域に旅行しゲストハウスに泊まった時だった。

4人の宿泊客と挨拶がきっかけに朝食をともにして様々な話題で3時間も話こんでしまった。

同年代の男性が同じ職種(介護職)従事者だとわかり話をうかがうとコロナの期間に就労したという事だった。コロナ期間と言えばまだ2~3年位の勤務歴になる。

 

入所施設で、食事・排泄・入浴の介助に時間に追われ夜勤。体重が重い方もいる。

転倒しないように慎重に・体調に変化が無いか。1人1人に最適で適切なケアが出来ているか。他者の尊厳を重視するために自分の感情を飲み込む事も多い(他の仕事もそうですが)。

「時々何の為にやっているか、わからなくなる」確かに緊張感がある仕事ではある。

 

「何のためにやっているかわからなくなる」

私も何度もその心境になったので理解出来る。

「介護は仕事が早かったら偉いみたいな社会だ」

私は話を伺うだけで何かを具体的に助言する事はなかった。その方には今、そう見えているのだから。

そして「何の為に」の答えはその方の介護職として誇りを取り戻す為の経過に過ぎないのだから。

 

私にも経験がある。おそらく少ない職員が大勢を見ているのだろう。日本中の施設がそうであるように。

ましてやコロナは終わりがない為、特に現状は施設はクラスターにならないように以前よりルールが厳しい事が多い。

 

「こんなんでええんかとも思いますよ」とも話されていた。

仮に新人だろうと経験が浅くても、最初に感じた違和感は大事だと思う。

それは次につながりその方の成長につながり業務の改革につながり、そしてケアの質向上につながるのだから、ずっと最初に感じた違和感を忘れずにいた方がいい。

 

少し角度を変えれば人から喜んでもらえる人間に成長出来る、そして介護はエンターテイメント性の高い仕事・更にしばらくは求人は沢山あるので介護職としての職業を個人個人の環境や経験と経過で職人のように突き詰めていって頂きたい。

人生のエンディングの貴重な時間をともに生きているのだから。

 

私の場合「何のためにやっているか」は時に自分に対するプライドや意地だったりすることともあるけど、他人(利用者は勿論、施設で働く人々すべての介護や医療に関する考え方・教わる事)と介護に対する好奇心です。

介護福祉士になって辞める(一区切りつける)人。介護が嫌になって辞める人。

色々な辞め方がありますが、介護職として厳しさと楽しさの両方を多く体験して職業としての介護にプライドが持てた時、お給料以外にもトータルで楽しかったとメリットを感じた時に(そして次に何をしたいか見えてきた時に)辞める事をおすすめしたい。

その頃には周囲の人から本音で惜しまれ、利用者から暖かいエールを頂ける事になるはずだから。そして介護の世界に足をドップリと踏み入れてしまったのだから。

 

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1人で何十人も見る。新人は最初に私達の当たり前は当たり前ではないように感じる。

上司や勤務歴が長い職員だけでなく全員で積極的に楽しく働けていいチームを作りたい。誰かが悩んだり迷いが生まれやすい職種ではあるので。

 

ここまでお読みいただいてありがとうございます。

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