介護のいま

保険制度や介護やセルフメンタルヘルマネジメントを発信します。広告を含んでいます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

そういう目で見る

以前後輩に「●●さんの課題って何だと思います?」ときかれた事がある。 プランを考える時に関わる事が一番大事です。 更に目線を相手に合わせ見る事で「短期目標」や「課題」や「ニーズ」が見えてくる。 関わっていない時どういう時に笑っているか(怒ってい…

ターニングポイント

ターニングポイントは異動や転職では無い気がする。 はじめて教わった人、関わりを評価してくれた人。 面白さも厳しさも気持ちも考え方も全て先人との出会いだった。 良い部分はバトンを渡していかなくてはいけない。 感謝!

インシデントが続く時

もしもインシデントが続く時 この流れは断ち切りたいですね。 私の全体的な対策は「当たり前の事をしっかりやりきる」です。 これが立ち返るポイントです。 想像を超えるような事も起こりますので。 普段からリスクがある方以外にも、全体(全員の方)をよく…

模範になる人

必ず模範に人がどこかにいる。 まだまだ若手だった頃、模範になる人はマインドが他の違っていた。 利用者本位とは援助者の価値観・価値基準の基で援助するのではなく、利用者の立場・視点に立って援助観を決定していくこと。とあるが・・。 とはいえ認知症の…

人間ドラマ

先日介護が嫌になって他職種に転職した職員から「介護の独特の面白さが懐かしいです」と連絡がきた。 介護施設には色々な職員がいます。 個性的で時に意見の違いでぶつかり合う事もありますが温かい人が多いと思います。 特に思い出すのが仕事に対して弱気に…

過去を振る返る意義

介護や福祉の仕事について約10年。 一度立ち止まって自分の歩みや経過を残しておきたいと数ヶ月前に思い至った。 自分も含めて他人も人は変るものだなと思う。 過去、現在、未来。 変ったもの。変らなかったもの。 出来た事。出来なかった事。 求められてい…

聴くことに集中する練習

いつだったか若い介護実習生からのレポートにこんな事が書いてあった。 「利用者に声をかけたが話している内容にうまく相づちがうてなかった」 かわいいですね。 私はこのよ返事をしたと記憶しています。 「相づちを打とうとせず、聴くことに集中してみては…

在宅介護

在宅介護に足を踏み入れると、入所とは違う様々な課題が見えてくる。 ケースとしてある方は手すりがあれば軽介助でトイレに行く能力がある。 本人も自宅でもしてみたいと同意を得ておいる。 しかし家族が拒否すると出来ないんですよね。 ちなみに私は排泄パ…

ミスをふせぐ体制作り

ある日施設の日勤ナースが「今日Aさん体調悪いのでご飯半量で」と申し送りに記載して帰り、私が夜勤で来たときに遅番のリーダーから聞きました。 厨房連絡は間に合わないので私達で半量にするという指示です。 食事は結果的に全量だされてしまいました。 も…

入浴拒否

介護の仕事をしていると入浴拒否ってありますよね。 入浴拒否がデイサービスで困るのは基本は家で入れる環境がないから入浴をしているため、その日(決まった曜日に通われている)入れないとサービスの意味が半減してしまう。 一方入所施設だと、日をずらす…

しりとりが出来るのか

マンツー対応。あんまりやってこなかった。 デイサービスで勤務していた時に徘徊して外に出てしまうリスクがある方をマンツー対応した時です。 帰宅時間まで後1時間。とにかくなるべく座って過ごして欲しい。 そんな方を目の前に2名座って頂きました。2名…

実務者研修

実務者研修の頃。 寝て起きて仕事。休みの日研修。 うーん。やる気しか無かった。 前に進んでいる感じしましたしね。 今回は自宅学習の話をしていきます。 私が受けた頃の実務者研修は自宅学習4ヶ月位(レポ-ト毎月提出) 晴れて座学となっていました。 当…

案外と休みがとれる話・自分のいる場所

友人が数年間限定でヨーロッパのある国に住んでいましたので2回訪れる事が出来ました。 2回目はコロナの前2019年。半年位前に休みの希望と航空券手配を済ませました。8日間。 懐かしい友人と再会。その国の田舎をドライブしたり他国に行ったりと気分転換をし…

精神的に支えられた事支えた事 異動すること

同じ事業所内でも異動を何度かしてまいりました。大体私の意向では無く大変な所に異動してきたような感じです。あんまり気が乗らない事や異動して後悔した時期もありましたが一カ所にいるより様々な経験ができたし、見ている方には見てもらえたなと思います…

人間にしか出来ない仕事

AI失業がアメリカで現実にと9月日経新聞に掲載。 AI失業は日本でも起こるのか。私はもうはじまっていると思います。 コンビニやスーパーではセルフレジが増えて、ファミレスや焼き肉屋でもロボットが配膳しているのを近年見たことがあるのではないでしょ…

#3 入浴 新人の頃 密閉された空間をいかして

介護職をはじめると入浴の介助をする事になる。 入浴・排泄・食事が3大介護だと言われている。 入浴のメリットは マンツーで一人に関われる事。浴場という空間は人が少ないので、その方の話を聞くことで普段どんな事を考えているか。なかなか聞けない個人的…

終活を描いた映画

パリタクシー「PARIS TAXI パリタクシー [DVD] リーヌ・ルノー Amazon 終活中、人生の未来のバトンを次の世代に渡す。 生活に追われどこかイライラしたタクシー運転手。働いても育児や生活にお金は足りず兄弟に借金をしなくてはいけない。 一方老女マドリー…

「退行」

介護をはじめた時に 覚えないといけない用語。結構ありますよね。 Kot 便 Hal 尿 DM 糖尿 KT 体温 BT バイタル (日本語でいいじゃんかと) そけい部がどうの、むくみがどうのと 覚えるワードが多かったです。 ストマなんかも最初は知りませんでしたしね。 …

介護美容

楽しみを持って施設で生活をして頂きたい。 野球であれ音楽であれ麻雀であれ好きな事は人間一生好きなんだと思う事がよくある。 好きなものを見ている時は精神的に落ち着かない方も落ち着いて過ごせる事が多い。 施設では月に1~2回ほど散髪や理美容師がきて…

「何の為にやっているのか」

ある地域に旅行しゲストハウスに泊まった時だった。 4人の宿泊客と挨拶がきっかけに朝食をともにして様々な話題で3時間も話こんでしまった。 同年代の男性が同じ職種(介護職)従事者だとわかり話をうかがうとコロナの期間に就労したという事だった。コロナ…

#19 長所を見つける

環境の変化が激しい時代だなとは思う。 10年程前は部下を叱咤激励し奮起させる。こういう昭和型な上司が多かったと思う。 私は社会に出てすっとそんな世界に居たように感じる。 今でも昭和型の文化で育ってきた方はいる。 昭和型な上司も観察していると、部…

#14 後悔から得られている事と伝えられなかった後悔の念

「俺はあいつ(子息)が学校をサボったり、何かした時殴ってたんだよ。本当に後悔しているよ」 ある利用者(男性)から突然その方にとって大事な話をされた事がある。(大抵大事な話は聴く準備が出来ていない時にうかがってきた気がする) 深く関わってきた…

#8 絶対に紛失してはいけないもの

・入れ歯(値段はそれぞれ) ・補聴器(オーダーメイドだと50万近くする) 理由は無いと命に関わる事があるためです。 咀嚼できず誤嚥のリスク、聞こえない事によるリスク ただ忘れた頃の紛失する事があります。私の場合正確な記憶ではないですが2年に1回あ…

#7 介護の人々と10年前の記憶

はじめて介護をはじめた場所は(も?)働く人も癖が強めの方が多かった。 薬剤師なんじゃないの?と思う位やたらと薬に詳しい人。 普段は優しいテキパキ働く元々ガテン系のおじさんなんだけどお酒を飲むと人が変る人。 私はありがたい事に若手だった。その時…

#4 ある見当識障害の方の話

介護の仕事をはじめて最初に出会った利用者の中でも特に印象に残った方がいる。 年齢は80代。息子は独立されている。 認知症と見当識障害の既往がある。 この方の話が面白かった。 まず人生の喜怒哀楽を毎日話してくれるし、聞けば聞くほど浮き沈みの激しい…

#5 介護職員初任者研修(介護職をはじめるには)

すでに以前、介護福祉士受験の時を書いていますが 最初に務めた会社で介護職員初任者研修を受講しました。 歴史を調べていくと2013年にホームヘルパー2級という資格から変るものとしてできた資格で出来てすぐに受講したした事になります。 この資格は今思う…

#2 最初につとめた施設

「口から出た介護」を有言実行してしまった私が選んだ先は お泊まりデイサービス *お泊まりデイとは 2015年に介護保険制度改正で運営が厳しくなり最近はかなり数が減っているサービス。 行政の目が届きにくい等言われやすいサービスでもありました。 今…

#1口から介護 (介護職につくまで)

私にとってサラリーマン最後の時期は「あなたはもう役に立ちません」と思わせる拷問椅子のようなものだった。 その数ヶ月前思い描いていたプロジェクトが大失敗に終わり、謝罪興行の果て 一緒に戦ってきた上司はうつ病で休職。 燃え尽きて、ストレスで食事が…

#6 他人のうんこ(そしてその処理)についての話

介護職につくまで私はサラリーマン生活をしていた。 仕事は楽しいとはいえなかったが、趣味や交流、生活を充実させる事によってバランスを保っていた。 職業に就く前に介護に関する興味は幾分かあった。 「聴力障害者の基本的な理解」という講座や「障害者へ…

#15 トイレにいくとう事

私がその方に会った時 年代は60前・脳梗塞の後遺症で半身に麻痺が残ってしまった。 声がでにくいのか言葉もまれにしか発しない。 *1居室担当になったが受動的に施設のスケジュールにあわせて生活はしているがとにかく横になっていたいと話す。 リハビリ担当…