介護のいま

保険制度や介護やセルフメンタルヘルマネジメントを発信します。広告を含んでいます。

そういう目で見る

以前後輩に「●●さんの課題って何だと思います?」ときかれた事がある。

プランを考える時に関わる事が一番大事です。

更に目線を相手に合わせ見る事で「短期目標」や「課題」や「ニーズ」が見えてくる。

関わっていない時どういう時に笑っているか(怒っているか)普段どんな風に過ごしているか。

相手がどんな方なのか、どんなニーズがあるのか。

利用者本位での視点が必要になってくる。

自分が思うニーズを教えるのは簡単だ。

関わりが足りないとは思わない。

ただ「そういえ目」利用者本位に考えるという習慣は積み重ねでしかない。



【イチロウ】

インシデントが続く時

もしもインシデントが続く時

この流れは断ち切りたいですね。

私の全体的な対策は「当たり前の事をしっかりやりきる」です。

これが立ち返るポイントです。

想像を超えるような事も起こりますので。

 

普段からリスクがある方以外にも、全体(全員の方)をよく見て観察する事もリスクの管理以上に誰がどんな過ごし方・利用者同士の関係性・目的などが見えてくると思います。

往年の中田のように視野広くいきたい所です。

以前インシデントまとめ係をしていました。本当に様々な環境や理由がありますね。

寒い季節になりますので特に体調変化などは気をつけてください。

 

模範になる人

必ず模範に人がどこかにいる。

まだまだ若手だった頃、模範になる人はマインドが他の違っていた。

利用者本位とは援助者の価値観・価値基準の基で援助するのではなく、利用者の立場・視点に立って援助観を決定していくこと。とあるが・・。

 

とはいえ認知症の進行などで問題がある人は問題を起こします。

模範になる人はあまり問題として見ていないように見えた。

私は一時期その人のマインドを模写し続けている時期があった。

その人のマインドの法則が見えてきた頃、難しかった利用者も声かけ一つで簡単にスムーズに応じてくれるようになった。

他の職員から「また頼むよ」「すごいね、どうやった?」と感心された。

私は相手が喜ぶ(好まれる)関わりをしただけだった。

その時は「簡単なのに何で皆やらないんだろう」と思っていましたけど

今思うと普段どんな事で笑うのか・怒るのか・・・観察して関わってみてアセスメントを繰り返し。一概に簡単とはいえない事をしていた。何せすごいと思った人のマインドを真似しているのだから。

自己自賛はさておき、今も相手が仮に目下でも年下でも立場に関係なく模範になる人は必ずその場所にいるものです。

立場は関係なく教師にも生徒にもなれるような柔軟な気持ちを持ち続けていきたい。

 

人間ドラマ

先日介護が嫌になって他職種に転職した職員から「介護の独特の面白さが懐かしいです」と連絡がきた。

 

介護施設には色々な職員がいます。

個性的で時に意見の違いでぶつかり合う事もありますが温かい人が多いと思います。

特に思い出すのが仕事に対して弱気になっている職員に「今までずっとやってきた事があるから大丈夫だよ」と順番に言いにいくような風景。

クラスターの時に「こんな時だから楽しくやろう」と言い合っていた日。

 

利用者の生活史、価値観、生きてきた時代にもふれますし、職員の歴史や価値観も興味深い時があったり若手だと思っていた職員の成長を見る事があります。人間の強さや誠実さ。

人間ドラマを見ているような面白さがあります。

 

過去を振る返る意義

介護や福祉の仕事について約10年。

一度立ち止まって自分の歩みや経過を残しておきたいと数ヶ月前に思い至った。

自分も含めて他人も人は変るものだなと思う。

過去、現在、未来。

変ったもの。変らなかったもの。

出来た事。出来なかった事。

求められている事が出来るようになった事。

 

これまでブログを習慣にした事がほとんどなかったけれど実際にやってみると、どこかモヤモヤとした記憶が整理出来る事もありました。

理想的だったとは思わないし同じ事を繰り返そうとも思わない。

それでも印象に残った事。大きな学びになった出来事や素敵な出会いもありました。

未体験の事に必死で生きていた新人時代。更に鮮明に思い出すのが取るに足りないような日常の数々。当たり前ですが日常を積み重ねて今があるんですよね。

大事に今のこの日常を生きる事。

 

時代や価値観が変っても戻るべき自分の「原点」を大事にしていきたい。

 

読んで頂いてほんの数秒でも共有できるものが残せたら嬉しいです。

それではまた!

 

聴くことに集中する練習

いつだったか若い介護実習生からのレポートにこんな事が書いてあった。

「利用者に声をかけたが話している内容にうまく相づちがうてなかった」

かわいいですね。

私はこのよ返事をしたと記憶しています。

「相づちを打とうとせず、聴くことに集中してみてはどうでしょうか」

 

改めて傾聴の意味を調べると耳を傾けて一心にきくこと、熱心にきくこととあります。

傾聴にはテクニックがいくつかあります。勿論相づちもありますが表所、沈黙を作り答えを相手から導き出す、共感力、肯定的態度。ロジャースの原則・・

介護では小手先のテクニックは身につける絶対的な必要性は無いと思います。

 

相手の立場にたつために自分の価値観を捨て、これまでの蓄積された自分の頭にあるデータも全て捨てある種「無」に近い状態で聴く事に集中する事を練習する。

この状態になることが私の傾聴の最初の練習でした。

 

介護だけでなくビジネスシーンやカウンセリングでも行われる傾聴。

とはいえ私も相手に何かを伝えないといけない状況や結論が自分にあったりすると伝え方に気を取られたりして傾聴がうまくいかなかったりします。

しっかりと傾聴をする目的や意味を再度考えた日でした。