いつだったか若い介護実習生からのレポートにこんな事が書いてあった。
「利用者に声をかけたが話している内容にうまく相づちがうてなかった」
かわいいですね。
私はこのよ返事をしたと記憶しています。
「相づちを打とうとせず、聴くことに集中してみてはどうでしょうか」
改めて傾聴の意味を調べると耳を傾けて一心にきくこと、熱心にきくこととあります。
傾聴にはテクニックがいくつかあります。勿論相づちもありますが表所、沈黙を作り答えを相手から導き出す、共感力、肯定的態度。ロジャースの原則・・
介護では小手先のテクニックは身につける絶対的な必要性は無いと思います。
相手の立場にたつために自分の価値観を捨て、これまでの蓄積された自分の頭にあるデータも全て捨てある種「無」に近い状態で聴く事に集中する事を練習する。
この状態になることが私の傾聴の最初の練習でした。
介護だけでなくビジネスシーンやカウンセリングでも行われる傾聴。
とはいえ私も相手に何かを伝えないといけない状況や結論が自分にあったりすると伝え方に気を取られたりして傾聴がうまくいかなかったりします。
しっかりと傾聴をする目的や意味を再度考えた日でした。