映画は見ていませんが、原作沢木耕太郎の小説で「春に散る」という作品がある。
あくまでもずいぶん前に原作を読んだだけですが、初老の主人公が若い頃共同で寮のような場所で暮らしていたボクシングの仲間達と再会をする。
3人の仲間はそれぞれの人生をそれぞれの場所で送っていたが、それぞれに問題や生きにくさを抱えていた。
主人公は皆であの頃のように一緒に暮らしてみてはと提案し実現していく。
作品はその後、次の展開へ向かっていく。
原作は続きがありますが、ここまでの要素で未来の高齢者のひとつのあり方なのかもしれないと思う部分があった。
「高齢者シェアハウス」というNPO法人等が運営しているシェアハウスがある。
お金がない高齢者対象にヘルパーいれて生活をしていく。
施設に入れない行き場のない介護難民。
今後こういう所が受け入れ先になるのではないかと思わされるものがあった。
*貧困ビジネスもあるため法人によって注意が必要。
「春に散る」
作品は必ずしも「高齢者のシェアハウス」がテーマではありませんが
「独り身だし自分たちで居場所を作ってしまおう」
そこに居場所があり役割があり人間関係があり社会がある。
悩みや問題の共有や孤独にはならない環境がある。
団塊ジュニア世代もいつかは高齢者になる。未婚者や離婚者も多い。
シェアハウスに住んだりドミトリーと呼ばれる安宿に宿泊する若者の文化も一般的な時代。
高齢化社会の一つのあり方ではないかというヒントが隠されていた。
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