介護のいま

保険制度や介護やセルフメンタルヘルマネジメントを発信します。広告を含んでいます。

8050問題がお待ちかね②

「親が認知症になったら施設にいれるのにいくら位かかるのか?」

前回の発端となったこの友人の問いかけに答えていないし一概にこれ位とはいえないので参考程度に費用を考えていきたい。

あくまでも目安・一例です。

今回はグループホームと特養を調べてみた。

 

認知症グループホーム

入居金0円~1000万円

使用料2万位?~60万円位

入居金は敷金のようなもので利用が短いほど返ってくることも。

少人数でアットホーム

共同生活可能な認知症の方が対象(共同生活ができないと退所になることや入れない事も。例:暴言、暴力、大声など集団生活が難しい場合)

認知症のケアの場・医療的ケアは看護師がいない所もある。適正なのか注意が必要。

地域密着なため、住民票のある市町村しか使えない

 

 

特別養護老人ホーム

対象:要介護3以上

減免制度あり

終身利用可

(従来型)6万円~月?

4人部屋が基本

特別養護老人ホーム

(ユニット型)14万円~月?

個室が基本

 

費用は結局バラバラですね。

 

自宅生活が難しいとなった時に良い場所を探し歩くことも孝行かもしれませんね。

そもそも本当に認知症で自宅生活が難しいのかの見極めも必要です。

よくあるパターンを列挙すると

排泄/食事/入浴などができなくなってしまった

食事制限をしないといけないのに家ではできないから

家事ができないから(認知症になる前から昭和世代の男性に多い)

引きこもるから

糖尿などでインシュリン管理が必要だから

薬の自己管理ができないから

徘徊するから

汚れた下着を隠すから

排泄失敗

 

ケース①

ある方は認知症進行しているが歩いて散歩もできるレベル。

外面はいい(お仕事をされてきたので社会性はある)

家事ができない(やってこなかったから)

お風呂に入っても洗体しない(認知症だから?)

食事制限ができない

酒を飲む

介助をすると家族の暴言・暴力がある。

本人はある程度好きなようにやって死にたいと思っている様子。

 

これは個人の感想なんですが、ある程度ほっとけばいいのでは・・と思ってしまいました。(他人だから客観的に評価できる事もあるのです)

そのときは一生懸命家族が頑張っていたのですが家族の考える課題

塩分制限が難しい

清潔保持が難しい

介入すると家族だと暴言につながる

というものを解消するために施設入所やショートステイやデイなどのサービス使用や増回で話を進めていました。

家族の意向も大事です。ただ介護で家族が疲弊してしまっては仕方ないですからね。

そのときは「介入を減らして見ては」といいました。

「あんまり頑張らないでくださいね」と。

 

いろいろ制限してでも長生きしてほしい(病気を重症にしたくないと介護予防もあるでしょう)ってニーズは施設入所では可能ですしょうけど。

認知症ケアに関しては入所型の施設は認知症のケア加算とかありますけど(施設によって違うでしょうがどこも職員が不足していて特別何かやっていない事もあります。認知症ケアに特化した職員がたまたまいる場合もありますが)

多くの認知症の方は慣れない環境で落ち着かなくなります。(ならない方もいます)

家でない知らない場所が不安になるんですよね。

不安を言語化できず不穏行動につながるケースもあります。

 

家族としてある程度ほっとけばいいのではと思える段階だと思うには根拠が必要になってきますし見極めも必要になってきます。

やはり本人の意向が一番重要に考えているんです。

 

是非、今親と(団塊ジュニア世代の方は特に)、話ができるうちに親と認知症になったらどうしたいか話てみてください。

元々どんな方だったのかを知る事も大事です。

例えば大勢で何かをするのが好きだったか、あまり好きではなかったか。認知症ケアのヒントになるはずです。

 

次回は家から離れた方がいいケースやもっと介護度重いケースをご紹介していきます。

お読みいただいてありがとうございます。

このサイトでは介護に関する情報や事例・保険制度の情報を発信していきます。

 

 

 

かいご畑