介護のいま

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#18 共依存

共依存とは

共依存とは、自分自身に焦点があたっていない状態のことです。 たとえば――。 自分の価値を、周囲の基準だけを頼りに判断する。 自分がどうしたいかではなく、周囲の期待に応えることだけに必死。

と定義されている

 

介護における共依存とは

 ある人間関係に過剰にとらわれ、そこに依存するような状態をいいます。 介護、とくに密室化しやすい家庭介護では、そういう心理状態におちいる介護者が多くいます。 介護することにのみ没頭し、自分はもちろん、時には介護をされる人の気持ちまで見えなくなってしまうこともあります。

 

前回の「精神科受診に抵抗があるAさんとその奥様」ケースも共依存に該当していました。

奥様は自分の時間を持つ事へ罪悪感を抱いたり、自分の生きがいが夫に寄り添うことになっています。

この状態になると専門職が介護について口を挟みにくくなり、結果周りから孤立していきます。

家の中の事は介入できる限度があります。ヘルパー等を使える条件を満たしていて進めても家族が抵抗があるとヘルパー導入はする手段がありません。

さらに共依存のデメリットは

奥様なしでは生きていけなくなる。

過剰介護等本人が出来る事もやらなくなってしまうことも。

自分の主人の介護が生きがいになっていると、共依存はすすみ取り返しのつかない事になっていきます。

 

共依存から抜け出すためには

私は奥様に「頑張らない・楽をする方法を考えましょう」「1人の時間を大事にしましょう」と担当者会議などでお会いした時に提案してきました。

徐々にショートステイの利用や通所介護を利用していただけるようになりました。

 

 

老老介護共依存的介護は共倒れのリスクが高いです。

在宅生活を維持する為には介護する側の健康維持は特に大事なります。

余談ですが共依存カップルの定義とは

共依存恋愛とは、自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人と、その人に依存している人との恋愛関係のことを指します。 男性が女性に依存するパターンと女性が男性に依存するパターンの両方が存在します。

確かに健全な状態ではありませんね。

 

 

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