介護のいま

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#10 関係性の修復

私が新人の頃の体験です。一度関係性が悪くなると、いつかよくなる事もありますが、相手によってはよくなる事がなく時間が経過するとなすすべがなくなる。

 

認知症精神疾患の介護では心当たりがあっても(それがどんなに些細な事だと自分では思えても)無くても、急に怒られる。急に嫌われる。八つ当たりの対象になるという経験をする人も多い。被害妄想という状態にまきこまれる事もある。

勿論コミニュケーションや人当たりが圧倒的に優れていて誰からも好かれる様な人もいることはいるが、そういう人も話をしてみると苦手な利用者がいたり上手に無感情に自分をコントロールしているがある。

 

関係性の修復の為に何か具体的な行動をうつさないと、毎日嫌な人に会う事になるので仕事が辛くなりますよね。

 

 

私が新人の頃はじめに意識したのは「無執着」というやり方でした。

感情を一時的に手放す。

自分や相手の感情に執着されない。

演技にも似ている様な気がします。

※無執着には向き不向きがあります

 

「相手の事を知る」

私は相手をどれだけ知るかが全てだと思っています。

カルテで既往歴や生活史、介護記録を読み自分なりに相手を知る。

観察、介護は結局は関わる事が一番大事ではありますが、関わってなくてもどんな表情で普段何をして過ごしているのか、他の方との関係性はどうなのか、どんな事があると感情に変化があるのかを観察していました。

アセスメントは客観的に。

ただ自分なりに「怒りや拒否の背景にあるもの」を探していくと仮説でも見えてくるものがあるでしょう。

 

相手が喜ぶ様な言葉は何なのか

どうやったらお風呂に入ってくれるのか等

目標到達には何が必要なのか等

 

新人のうちは周りの人に相談することも大事だと思います。上司はその経験を知っているはずなのでアドバイスはくれると思います。

一方現実的にはひとりで乗り越えないといけない事もありますよね。

結局は乗り越えるのは自分ですから。ある日乗り越えざる得ない人員配置とかもありますし。

 

苦手を得意にすると大きい自信になってきます。

組織には組織の目標達成があり個人の成長に気づかれない事がよくあります。

毎日自分を褒めてあげましょう。

 

さて一方で私も何も解決せずに時間だけが経過してしまった事もあります。

現実的にはセクハラ行為や暴力行為等 現場は本当に困っているケースも多いです。

八つ当たりの対象位は多めに見れたりかわし方を覚えたり何とかなりますが暴力やセクハラは外でやったら本当は犯罪なので耐える必要はないですしケースによっては事業者としての問題になってくる。

寝れなくなるほど悩む事はないし毎日楽しくない気持ちで仕事をする事はない。

気にしないで楽しそうに働く事が一番の解決だと思います。あまり相手の感情や行動に反応しないという方法になってくる。

どんな問題行動があったかは記録に残す事が重要ですね。

 

私はある時、職員に横暴に振る舞ったりセクハラ行為に発展する1人の利用者を対応していました。

 

相手が何故そうなるのか、出口が無い所を何周も考えなくてはいけなかった。

医療職や上司に相談し家族に事実を伝えカンファレンス以外にも関係者で小さいミーティングを毎日の様にしていた。

 

自分なりの信念やプライドを持って働いてきたが、私が最後になす術がない事例に出会った時に得た結論は「自分1人で解決出来る事なんてたががしれている」という愚にもつかないものでした。

 

組織には色々な人がいますよね。組織にいるメリットは周りの人でも例えあなたの悩みとは直接関係がない立場の人でも相手を選び気持を話す相手がいることです(あなたが選んだ相手はきっと)穏やかな顔であなたの話を聞いてくれると思う。それが例え多職種であっても時には掃除のおばさんであっても。

仕事が終わったらすぐに切れかえて仕事の事は忘れましょう。モヤモヤした気持は持ち帰らない様に努めましょう。

 

今悩んでいる方へ

あなたが働けなくなる事、仕事が嫌いになる事が組織の日本の損失です。

無理はせず自分のノウハウを見つけたり自分なりの仕事の楽しみ方を身につけて下さい。

 

24時間365日対応の介護保険外のオーダーメイド介護サービス【イチロウ】

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