介護のいま

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#7 介護の人々と10年前の記憶

はじめて介護をはじめた場所は(も?)働く人も癖が強めの方が多かった。

薬剤師なんじゃないの?と思う位やたらと薬に詳しい人。

普段は優しいテキパキ働く元々ガテン系のおじさんなんだけどお酒を飲むと人が変る人。

私はありがたい事に若手だった。その時も自分ではもうたいして若くないと思っていたけど年上の人が多いので随分若手ぶってかわいがられていた。

前の職場(普通の会社員)とは雰囲気も違うし付き合いも濃かった。キャンプに行ったり飲みにいったり。

後はパートの方だったり夜勤のみの方(元々介護職だったけどレクとかが嫌いな人が多かった)だったりでした。

やたらと離婚した人とか多かった。

後は他の事業所から時々ヘルプで職員を回してくれたり自分たちが行ったりもした。(これは後に務める事になる施設でもたまにやっていましたがコロナで感染対応中等リスクが高いよねって流れに変っていった)

ちゃんとした施設は夜勤はかなり練習して日中の様子もリスク管理も把握している人がやるものなんですが(人数は少なかったですが)、そこでは夜勤のみのパートだったりするので夜勤が来ないとかあるんですよね。

電話したら「勘違いしてました。今岡山なんですけど(出勤できないのわかったけど、ついでに結構遠い)」とか。

最悪自分がやらないとどうにもならないので(そうすると働く時間が時計一周とかになってしまう)必死に夜勤者を探しました。

本来の手順では本部に電話してなんですが、私たちはまず直で頼める方に電話しまくり見つかったら後付けで本部に連絡。頼んだら来てくれた人は神に思えました。今思うとあんまり普通じゃなかったです。

もちろんいい面や最初に教わった事は自分の基礎として形になりました。

ちなみに後により母体がしっかりしている所で「お泊まりデイサービスで勤務した経験があります」

と言っても「いいですね!是非是非うちで」とはならなかった。

何それ?ってなる事もあった。そこでも基本的な技術はたたき込まれた気がしていたんですが。特に最初にはじめる所は選んだ方がいいですね。

 

では一体何をそこで一番学んだかと振り返るとです。

以前の介護とはほど遠い職種では、小さい失敗は自分でカバーして結果的に悪気も後ろめたい気持ちもなく問題なしなんて事がありました。(勿論その程度の小さい失敗なんですが)

介護の仕事(仕事の基本ですが)は上の人が怒る位(実際に怒る人は見たことがないけど)報告や連絡・相談が必要だった。それをその場所で学べたと思う。本当に具にもつかない当たり前の事なんですが。

記憶違いや記憶が曖昧になってしまう事もなるべく避けた方がいい。どんなに細かい事や不可抗な出来事も報告した方がいい。

なるべくその時見えたものをそのままにしておく事は大事なのかもしれない。

それは組織として客観的に検証する為だけではなく、少しずつでも前に進む為に。

ヒヤリハットを書いたりインシデントを書いても(自分の行動や言動、選択を含めて)本当に本質的に失敗を検証出来るのは自分だけなので。

実際にはよほど出来る人以外は賢くない失敗を何度もして少しずつマシな人間に近づく事の繰り返しだと思う。

私の上司だった人も「大抵の失敗はしているから」と言っていたし

私も後輩に「大抵の失敗はしているから」と声をかけた事がある。

 

ここまでお読みいただいてありがとうございます。

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